木材の大敵【腐朽菌】とは?
腐朽菌(ふきゅうきん)という言葉を聞かれたことはありますか?
木材は水を含むことで内側から水腐りを起こしてしまうのですが
その時に木の内部で繁殖しているのが【腐朽菌】です。
木材の主成分は
・リグニン
・セルロース
・ヘミセルロース
なのですが、
腐朽菌はこれらの成分を分解して奪うことで成長する菌で、
木材を腐らせてしまう原因となります。
(余談ですが、木の栄養を使って成長する椎茸やなめこ、
エノキなどのキノコも木材腐朽菌の仲間です)
木造住宅が多い日本の建物にとって腐朽菌は
家の強度を落としてしまう大敵で
放っておくと、家の倒壊に繋がる危険もあります。
腐朽菌が最も好む環境としては
・湿度85%以上
・木材の含水率25%以上
・温度20~30℃前後
この環境というのが実はシロアリが好む環境と重なってしまうので
腐朽菌による水腐りとシロアリは同時発生しやすく
お家の被害が拡大してしまう危険が高いので注意が必要です。
特に気を付けておきたい場所としては
浴室やキッチンなどの水回りはもちろん、
日当たりや風通しの悪い床下、
雨漏りを起こしやすい屋根裏や
配管等の水漏れが起きた場所の周辺、
雨樋や、結露しやすい場所の周辺にある木材などに
菌が発生しやすくなります。
一見すると「カビが生えたのかな・・・?」
と思ってしまうこともあるかもしれませんが、
木材腐朽菌がカビと決定的に違う部分は
《木材の強度を低下させてしまう》というところ。
木材腐朽菌は木材の主成分を分解して繁殖するため
木材の強度を低下させ、建物自体の耐久性が大きく損なわれます。
一方、カビは
湿った木材の表面の抽出成分のみを栄養にして繁殖していくので
木の強度自体にはほとんど影響がありません。
(ただし、カビは室内環境を著しく低下させてしまうので
そちらの対策も行う必要はあります!)
腐朽菌による木材の水腐れは早急に補修が必要なので
手遅れになってしまう前にメンテナンスをしてあげてください(>_<)
弊社では建築のプロによるお家の健康診断を無料で行っておりますので
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